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2017/03/19.Sun

第6回釉薬講習会(最終回/全6回)開催いたしました!

本日は、2016年10月からスタートした全6回の樋口わかなさんによる釉薬講習会、最終回でした!!
 

講習会の前に、釉薬を通じた親睦会を工房近所のたまカフェさんで開催しました。美味しい韓国料理を囲み和気藹々💞

美味しいランチの後は講習会。
第6回のテーマは、色釉テストの結果検証です。

まず、透明の基礎釉テストピース

そしてこちらは、不透明の基礎釉テストピース

上記の基礎釉テストピースに配合した色釉のテストピースが以下の通りです。
着色の原料となる「酸化金属グループ」

「市販顔料グループ」「失透剤グループ」


釉薬それぞれの透明と不透明のメカニズム。また、色釉となる着色のメカニズムを詳しく教えていただきました。

透明の基礎釉に5パーセントの酸化コバルトを配合したテストピースに

こんな素敵なピンクの結晶が出来ておりました!!この結晶というのは、過剰な物資の中で、一度焼成により溶け込んだ物資が、冷却中に飽和点に達し析出するというメカニズムの結果だそうです。
こうした自然のメカニズムを意図的に利用することにより、結晶釉が作れるそうです。

また、講習会では、メキシコで長年陶芸をなさっていた樋口さんならではの陶芸材料に対する様々な見解を伺うことができ、大変勉強になりました。

最終講習会終了後は、今後工房に展示されるボード作り!

遅い時間まで、樋口さん、そしてお手伝いいただいたM松さん、スタッフTさん、Sさん、ありがとうございました。

貴重な色釉の実験結果ボード出来上がり!

  こちらは、当初色釉のベースとして使用予定だった、長石、石灰石、炭酸マグネシウム、ケイ石、カオリンを原料とした基礎釉のテストピースです。  これらのテストピースは、樋口さんのご判断により、使用に値するテストピースの範囲が狭いとのことで、

  今回は炭酸マグネシウムの代わりに亜鉛華を原料とした3年前の配合を色釉の基礎釉として使用しました。
基礎釉にどのような原料を選ぶかにより、酸化金属や市販の顔料との反応が異なり、ますます奥が深い世界だと気付かせていただきました。
講習会を実施してくださった樋口わかなさん♪参加してくださった皆さま💓そして、講習会の準備から片付けまでサポートしてくれた工房スタッフのみんな!ありがとうございました!!
樋口さんに教えていただいたことを踏まえ、工房内でも、それぞれ釉薬の調合にチャレンジなさることでしょう♪
皆さまのこれからの陶芸発展を楽しみにしております(o^^o)  
半年間ありがとうございました。
イベント(釉薬講習会他)